Folding@homeを1か月ほど回してみた結果

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先月書いた記事のとおり、4月の初め頃からFolding@homeに参加して、自宅の計算リソースをCOVID-19関連を中心とした解析処理に寄付してみています。1か月たったので、どんな感じになったかメモがてら書いてみます。(※あまり推敲していないので読みづらいです)

Folding@home 始めてみた

身近なコンピューターの計算リソースを使った分散コンピューティングによる分析・解析プロジェクトは古くからあったように記憶していますが、つい数日前から、新型コロナウィルスの構造シミュレーションに参加できる Folding@home に参加してみています。 「計算リソースの寄付」 と考えると分かりやすいかと思います。 …

電気代と負荷について

2台のPCを使っており、1台目はGPU×1枚(ほかの作業と兼用)、2台目はGPU×3(Folding@home専用)を計算リソースとして提供しています。使用しているGPUはいずれもGTX1080という1.5世代くらい前のものです。

Folding@homeの解析処理は、Working Unit(WU)という解析対象のデータをサーバーから割り当ててもらい、データをダウンロードすることで開始されます。そして、WUに対する解析が100%完了し、データをアップロードすると、処理したWUのサイズと処理時間に応じたポイントが得られる、という一連の流れ(とはいっても自動です)が繰り返し行われます。

WUがなかなか割り当てられず、GPUがアイドル状態になることもあるので、実際には24時間フル稼働することはありませんでした。たぶん1/3~1/4くらいの時間はアイドル?

電気代としては、Folding@homeを回していなかった1年前の同時期と比べて1100円アップしました。ただし集計時期の関係で、Folding@homeが影響した期間は3週間分ほどです。また、燃料調整費の分で今年の方が電気代が安いので、同じ基準なら月額2000~3000円アップぐらいだと思います。

ただ、GPU4枚での金額ですし、フル在宅勤務になっているのでそもそも家の電気代は去年より上がっているはず…と考えるとかなり安いのでは?GPUが暖房の代わりになったのでちょっと相殺している可能性はありますが、月間平均気温も昨年の方が少し高かったので、空調の電気代も高くなっていてもおかしくない状況です。

なお、GPUが3台つながれたマシンの消費電力はピーク時でこんな感じ。意外に低い?

この時の負荷はコチラです。

GPUでFolding@homeの処理を回すと、GPU1枚あたりCPUリソースも1コア分ほど持っていかれます。このマシンだとCPUが4コア、GPUが3枚なので、75%くらいはCPUパワーを消費しています。

スコアはどれくらいになった?

1か月でざっくり4,000万ポイントになりました。1日120~150万くらい。
Nutantsチーム(主に世界各国のNutanix関係者で構成されている模様)の中で7位になりました(∩´∀`)∩
なお、Folding@homeのポイントは、WUのサイズで決まるBase Creditに、処理時間に応じたボーナス倍率(早く処理を完了したほうが高い)が掛け合わされて決定されます。CPUよりもGPUを利用したほうが割り当たるWUのサイズも処理時間も高速となるため、スコアのわりにWU数が少ないのはそのためです。
社内7位とはいっても、全参加者の中で言えば11,000位台です…さまざまな企業や団体のシステムも参加してたりするので、個人としては仕方ない(白目)

まとめ

私は余っているGPUがあったのでブンブン回していますが、アイドル時にのみ処理させるようなことも可能です。Folding@homeはPCを持っている人なら簡単に参加できるプロジェクトなので、ぜひ多くの方に参加して頂ければと思います。

Nutanix or ヤギ のことををつぶやきます。